ドクターフィッシュの生態

 

ドクターフィッシュはトルコやイラン、イラク、レバノンやシリアなど西アジア地域の河川に生息しています。全長約10cm~15cmです。河川に生息している淡水魚で、21度~37度くらいの高い水温においても生息できる魚です。

 

そのためトルコなどに多く見られる温泉の中にも生息していますが、通常は河川や池や沼に生息しています。

 

ドクターフィッシュの適応環境が水温、水質共に幅広くて上部な魚です。餌を探すときは活発に動き回って、それ以外のときは石の上や石の陰にひそんであまり動きません。ドクターフィッシュの口は吸盤のようで石や岩などについたコケ類を舐めるように食べます。川底や沼底に生息している微生物を食べることもあります。

 

ドクターフィッシュは幼魚のときは群れで生活しています。しかし成長してくるとオスは縄張り意識が強くなり攻撃的になります。

 

繁殖の仕方は卵生です。水草やコケの上に直径2、3mmの卵を産み付けます。孵化にかかる時間は水温などの環境によって違いますが、一般的に25度くらいの水温で3日~5日程度で孵化します。

 

人間の古くなった角質を食べてくれる性質から、アトピーなどの皮膚炎やそのほかの皮膚病にも効果があるとされています。

 

ドイツなどではドクターフィッシュを使って受ける治療に対して保険が適用するなど正式に医療行為として認めて利用されています。温泉などの場合は他の微生物が生息しないため、人間の古い角質を食べますが、微生物などがいる餌がたくさんある環境において角質は食べません。